TradingViewアラート機能完全ガイド - 設定方法からWebhook連携まで
TradingViewのアラート機能を使えば、チャートを見ていなくても重要な価格変動を逃しません。 すべてのアラートはサーバーサイドで動作するため、PCの電源を切っていても通知が届きます。
アラートの種類
価格アラート
特定の価格に到達したときに通知するシンプルなアラートです。
- 「USD/JPYが150円を超えたら通知」
- 「EUR/USDが1.0800を下回ったら通知」
無料プランでも5件まで設定できます。
テクニカルアラート
インジケーターや描画ツールの条件に基づくアラートです。Essential以上の有料プランで利用可能。
- 「RSIが70を超えたら通知」
- 「移動平均線のゴールデンクロスで通知」
- 「価格がトレンドラインを突破したら通知」
ウォッチリストアラート
1つの条件をウォッチリスト内のすべての銘柄に適用できます。Premium以上限定。
アラートの設定方法
基本的な設定手順
- チャート上で右クリック →「アラートを追加」(またはショートカット
Alt + A) - 条件を設定
- 通知方法を選択
- 「作成」をクリック
設定できる条件
| 条件 | 用途 |
|---|---|
| 交差(Crossing) | 2つの値がクロスした時(どちらの方向でも) |
| 上に交差(Crossing Up) | 値が上方向にクロスした時 |
| 下に交差(Crossing Down) | 値が下方向にクロスした時 |
| より大きい | 値が閾値を超えている時 |
| より小さい | 値が閾値を下回っている時 |
| チャネル内に入る | 値が指定範囲に入った時 |
| チャネル外に出る | 値が指定範囲から出た時 |
| 上に移動 | N本のバー内で指定量上昇した時 |
| 下に移動 | N本のバー内で指定量下降した時 |
トリガーの頻度
- 1回限り — 条件を満たしたら1回だけ通知。その後アラートは無効化
- バーにつき1回 — 各バーで最初に条件を満たした時のみ通知
- バー終値ごとに1回 — バー確定時に条件を満たしていれば通知(ダマシ回避に有効)
- 毎回 — 条件を満たすたびに毎回通知
FXトレードでは**「バー終値ごとに1回」**が実用的です。ローソク足が確定する前のヒゲで誤って通知されるのを防げます。
通知方法
| 方法 | 特徴 |
|---|---|
| ポップアップ | ブラウザの通知。TradingViewを開いている時のみ |
| サウンド | 音で通知。タブが開いている時のみ |
| メール | 登録メールアドレスに送信 |
| モバイルアプリ | スマホにプッシュ通知。最も実用的 |
| Webhook | 指定URLにHTTP POSTリクエストを送信(有料プラン) |
おすすめは「モバイルアプリ通知 + メール」の併用です。 スマホを見ていなくてもメールで確認できます。
実践的なアラート設定パターン
パターン1: サポート・レジスタンスの突破
- チャートに水平線を描画
- 水平線を右クリック →「〇〇にアラートを追加」
- 条件:「交差」
- トリガー:「バー終値ごとに1回」
描画ツールに直接アラートを設定できるのがTradingViewの強みです。トレンドラインにも同じ方法で設定できます。
パターン2: RSIの買われすぎ・売られすぎ
- RSIインジケーターをチャートに追加
- アラート作成画面を開く
- 条件:「RSI」→「チャネル外に出る」→ 上限70、下限30
- これで「RSIが70超 or 30未満」になった時に通知
パターン3: 移動平均線のクロス
- 2本の移動平均線をチャートに追加(例: 20EMAと50EMA)
- アラート作成画面を開く
- 条件:「MA 20」→「交差」→「MA 50」
- ゴールデンクロス・デッドクロスの両方で通知
パターン4: 経済指標前のボラティリティ監視
- ATR(Average True Range)インジケーターを追加
- 条件:「ATR」→「上に交差」→ 通常時の1.5倍の値
- 急激なボラティリティ拡大を検知
Webhook連携で自動化する
Webhook機能を使うと、アラート発火時に外部サービスへ自動通知できます。Essential以上の有料プランで利用可能。
設定手順
- アラート作成画面で「通知」タブを開く
- 「Webhook URL」にエンドポイントURLを入力
- メッセージ本文を設定
動的プレースホルダー
メッセージ本文で以下の変数が使えます:
| 変数 | 内容 |
|---|---|
{{ticker}} | 通貨ペア名(例: USDJPY) |
{{exchange}} | 取引所名 |
{{close}} | 終値 |
{{time}} | トリガー時刻 |
{{interval}} | 時間足 |
{{volume}} | 出来高 |
Webhook活用例
- Discord / Slack / LINE通知 — チャットツールにアラート内容を自動投稿
- Googleスプレッドシートに記録 — アラート履歴を自動でログ
- 自動売買ボット連携 — 3Commasなどのサービスと連携して自動発注
メッセージ本文の例(JSON形式)
{
"action": "buy",
"ticker": "{{ticker}}",
"price": "{{close}}",
"time": "{{time}}",
"message": "RSIが30を下回りました"
}
メッセージ本文がJSON形式の場合、TradingViewは自動的に Content-Type: application/json ヘッダーで送信します。
※ Webhook利用には二段階認証(2FA)の有効化が必要です。
Pine Scriptでカスタムアラートを作る
Pine Scriptの alertcondition() や alert() 関数を使えば、完全にオリジナルの条件でアラートを作成できます。
// RSIとMACDの複合条件
rsiValue = ta.rsi(close, 14)
[macdLine, signalLine, _] = ta.macd(close, 12, 26, 9)
buyCondition = rsiValue < 30 and ta.crossover(macdLine, signalLine)
alertcondition(buyCondition, title="買いシグナル",
message="RSI30未満 + MACDゴールデンクロス")
Pine Scriptで作ったインジケーターをチャートに適用すると、アラート設定画面に「買いシグナル」が選択肢として表示されます。
プラン別アラート数の比較
| プラン | 価格アラート | テクニカルアラート | 有効期限 |
|---|---|---|---|
| Basic(無料) | 3 | 0 | 1ヶ月 |
| Essential | 20 | 20 | 約2ヶ月 |
| Plus | 100 | 100 | 約2ヶ月 |
| Premium | 400 | 400 | 無期限 |
アラートを本格的に活用するなら、期限切れのないPremiumが圧倒的に便利です。EssentialやPlusでは約2ヶ月で再設定が必要になります。
まとめ
-
アラートはサーバーサイドで動作。PC不要で24時間監視
-
描画ツールに直接アラートを設定できるのがTradingView最大の強み
-
通知方法はモバイルアプリ + メールの併用がおすすめ
-
Webhook連携でDiscordやLINEへの自動通知も可能
-
本格運用にはPremium(アラート無期限)が最適
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